今から半年前。
お客A「こんなもん製作して来いなんて一言も言ってねえだろ!」
私「いや…図面通りに作ったのですが……すみません…」
お客B「突発工事なので、今すぐ出てきて!明日中に終わらせて!」
私「分かりました!徹夜作業します!」
お客C「業者に何とか無理言ってやらせてよ。いつも仕事与えてるでしょ?」
私「分かりました…何とかお願いしてみます…」
業者A「段取りくらい、しっかりしてくれよ!!沈めるぞ!」
私「すみません…気をつけます…」
業者B「え?今日休んでんの?俺らは工場でお前の現場の為に働いてんのに?」
私「すみません…ちょっと予定がありまして…」
上司A「たまには、お客さんと飲みに行って仕事もらって来い。」
私「はい。。。頑張ります…」
上司B「夢?何言ってるの、そんなの出世する事でしょ」
私「そ、そうですよね…頑張ります…」
上司C「お前頑張って、飲みの席で盛り上げんか!!それくらい、出来なつまらんぞ!ほら!歌え!」
私「そうですよね…頑張ります!よし!デンモク貸して下さい!」
あ~~~~…………もう嫌や…
コイツらみんな死ねばいい……人の気持ちも分からん奴らめ…
こんな毎日嫌や…辞めたい。辞めたい。辞めたい。
でも辞められない。
俺は一生こんな風に、やりたくもない事を無理して、辛い思いせないかんのやろうか…
そんなん嫌や…
結婚もして家族もいる。
今更、やりたい事や本音で生きるなんて、一部の特別な人だけの特権やろ…独身だけの特権やろ…
”仕事は絶対に辞めてはいけない”
そうやって
”本当は辞めたい。辞めて好きなだけしていたい!”
という本音を隠して抑えて過ごしていました。
隠すが故に、また、忙しい日々に流されるが故に
本音の気持ちとちゃんと向き合ってあげる事が出来ず
だらだらと、嫌な1日が終わるのにただただ耐える。
朝はとっても憂鬱。毎日仕事行きたくない病が発生。
元気なのは土曜の夜だけ。
そんな日々を過ごしていました。
しかし、ある時、実家の倉庫を漁っていたら
昔、父が使っていた、ボロくてダサいキャンプ道具が出てきて(笑)
あ~、そういえば昔キャンプに連れて行ってもらったな~
1人用テントで、家族4人で、とんでもない体制で寝たな~(笑)
そうだ!久しぶりに、キャンプでも行ってみようかな~!
と、ふと思いついたのです。
もしかすると、モヤモヤした、現実から逃げて
癒しが欲しいと本能的に思ったのかもしれません。
そして、もともと自然が大好きだったという気持ちを
その時思い出したような気がします。
自然を満喫し、癒された時間を過ごしたな~という思いから行動に移したのが
登山ではなく、実はキャンプだったのです。
キャンプがアウトドアの入り口で、山登りはその後なんです。
では、なぜキャンプから山登りも始めるようになったのか
あまり深い理由はないのですが(笑)
キャンプでは、沢山の道具を使います。
キッチン用品、テント、テーブルなどなど車いっぱいに詰め込んで出かけます。
充実した設備の中で自然を楽しみ、暮らすのがキャンプの魅力です。
しかし、登山はその対象で、少ない荷物で自然を楽しみ、暮らす事が魅力です。
ザック(リュックサック)1つに、全ての衣食住が詰まっている為
どんな場所でも、暮らしを楽しむ事ができます。
ザックに衣食住入ってるってかっこよく無いですか?笑
最低限で暮らせるサバイバル感カッコ良くないですか?笑
ザックに荷物が全部あるので、キャンプ場よりも
もっと景観の良い山の上で、整地されたキャンプ場よりも
人も少なくもっと自然あふれる場所で
食事を作って、コーヒーを飲む贅沢を味わってみたい。
ただただ始めは、そんな気持ちから、登山を始める事になりました。
もっと、日常の不安や不満から離れ
癒されたい。満たされたい。まったりしたい。
そんな気持ちからの行動だったのかなと思います。
なので、別に登山で人生変えよう!なんて思っていませんでした(笑)
そして、今ではとても大好きな山登り。
この山登りは、淡々黙々と自然を歩く事で
私に元気や癒し、達成感をくれる存在でもあり
日々の嫌な思いや、イライラする気持ち、不安から離れ
一歩一歩「今ここ」に集中していく。
「今ここ」の自分に集中していく事で「今ここ」の幸せを感じられる瞬間でもあります。
自分って、本当は何考えているんだろう?何がしたいんだろう?
そうやって、自分自身への問いかけをする活動でもありました。
山登りはある種、瞑想行為だとも思っています。
この山登りのおかげで、自分の本当の気持ち
本音を知り生き方が変わったなと、今ならそう思うのです。
心の声をしっかり聞いて、望む暮らしを手に入れるにはどうすればいいのか。
日々丁寧な暮らしと調和した心を持つにはどうすればいいのか。
そんな悩みを解決する考え方をお届け中。